FUNCTIONALITY OF
MULBERRY LEAVES

機能性関与成分
桑の葉由来イミノシュガー

イミノシュガーとは

イミノシュガーは糖の類似体で、ピラノース環やフラノース環中の酸素が窒素に置換された構造をしています。桑葉には10種類程度のイミノシュガーが含まれており、血糖値上昇抑制効果をもつ主要なイミノシュガーはDNJ(1-デオキシノジリマイシン)、Gal-DNJとFagomineの3成分である事が明らかとなっております。

【桑葉に含まれる血糖値上昇抑制効果をもつ主要なイミノシュガー】

  • DNJ

  • Gal-DNJ

  • Fagomine

DNJの化学構造と
二糖類分解酵素阻害作用

DNJの化学構造は、ブドウ糖(グルコース)に非常に似ており、ピラノース環内の酸素原子(O)が窒素原子(N)に置き換わった構造をしています。このようにDNJの化学構造がグルコースと酷似しているため、DNJは小腸に存在する二糖類分解酵素であるマルターゼやスクラーゼを拮抗阻害する事で、二糖類から単糖類への分解を阻害します。

  • 化学構造が酷似

例えば、食事に含まれるショ糖(スクロース)は、スクラーゼにより分解されてグルコースという単糖の形で吸収されますが、DNJによりスクラーゼの働きが阻害されると、スクロースからグルコースへの分解が抑えられ、血糖値の急激な上昇が抑制されます。また、小腸で吸収されなかった糖質は、大腸に運ばれ腸内細菌により分解されます。その際に炭酸ガスや水素ガスの発生および酢酸や乳酸などの有機酸の生成が起こることで、大腸が刺激されて便通の改善が起こります。

桑葉の食後血糖値上昇抑制効果

健康な被験者5名(男性3名:平均年齢38歳、女性2名:平均年齢26歳)を対象に、イミノシュガーを含む桑葉粉末の食後血糖値抑制効果を確認しました。被験者にショ糖50gを飲用させ、試験区では桑葉粉末を0.8gまたは1.6gを同時摂取し、食後2時間までの血糖値を測定した結果、桑葉粉末の摂取によって血糖値の上昇が有意に抑制されました。その抑制率は、曲線下面積(AUC)として、桑葉粉末0.8g摂取で23%、1.6g摂取で42%でした。

糖尿病予防効果の可能性

糖尿病を発症するラットに桑葉粉末を飼料に5%混ぜて54週間与え続けるという研究を実施しました。その結果、桑葉を与えない群が46週目には空腹時血糖値が340mg/dLまでに上昇して糖尿病状態を示したのに対し、桑葉を与え続けると血糖値の上昇がほとんどなく、糖尿病状態も認められないことが明らかとなりました。また、血中のインスリン値についても測定したところ、正常ラットの場合、血中のインスリン量はブドウ糖を与えることで一時的に上昇しますが、糖尿病状態になったラットでは、このインスリンの上昇は認められませんでした。しかし、桑葉を与え続けたラットでは、血中のインスリン濃度が正常ラットと同様にブドウ糖の摂取に伴って上昇する事が確認されました。これらの結果から、桑葉が糖尿病を予防し、糖尿病の特徴であるインスリンの分泌能力低下を改善する可能性が示されました。

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